インプラント

大切なご自分の「歯」を失った場合、お口の中の「機能」が「低下」するだけでなく、他の残っている「歯」に「影響」や「負担」がおよびます。
たとえ、「気」にならなく、あまり「不自由」を感じなくても、他の残っている「歯」に「悪い」影響や「余分(過剰)」な負担を強いることになります。
今だけの「問題」ではなく、「将来的」な「患者様」のお口の中の「健康状態」をも「左右」します。
であるからこそ、「歯」は失ってはなりません。
失った「歯」は、「治療」によっては、決して「戻って」こないのです。
「歯」を失ったことによって生じる、残された「歯」におよぼしてしまう「悪い影響」「過剰な負担」如何に「小さく」抑え、残された「歯」が「長期」に渡って「健康的」に「機能」するかが、「口腔全体」の「機能」の「維持」にとって、重要な「鍵」となります。
「歯」を失わないように、「予防」するのが一番「簡単」で「確実」な方法です。

歯の解剖学
しかし、万が一、なんらかの「原因」で「歯」を失ったのなら、先ず「歯」を失った「根本的」な「原因」を突き止め、その「病因」をお口の中から「一掃」しなければなりません。
この「病因」の「除去」なしには、「口腔機能」の「長期的」な「安定」も得られず、失った「歯」の部分の「治療」も、単なる「対症療法」となってしまいます。

「歯」を失った「病因」を突き止めた上で、「病因」を取り除く「方法」「確定」できたなら、はじめて「歯」を失った「部分」の「治療」をすることができます。

歯を失った所の治療ばかりが注目されますが、今、残っている歯いかに長く残せるかが重要であり、今後の鍵となります。

「インプラント」

「インプラント」

残された「歯」「負担」「影響」最も「小さく」する「手段(治療手段)」は、現在のところは「インプラント」です。

何故なら、失った場所に「人工」であれ「根っこ」を「復活」させることができるからです。
「根っこ」が「復活」すれば、他の部位の「歯」「余分(過剰)」な「負担」を強いることもなく、「影響」も限りなく「小さく」することができるからです。
場合によっては、他の「歯」が「弱って」いれば、「負担」ではなく、むしろ、「手助け」することもできるかもしれません。
「機能保全」は「総合力」だからです。

「ブリッジ」

白いブリッジ装着

「インプラント」の次に、悪い「影響」や「余分(過剰)」な「負担」を「小さく」できる「方法」は、「ブリッジ」です。

ただ、「ブリッジ」は、「歯」を失った部分の「根っこ」は、「復活」しませんので、「ブリッジ」に組み込まれる予定の残された「歯」への「負担」は「大きく」なりますし、「影響」も「排除」できません。
失った「歯」の「機能」を取り戻すための交換条件として、「ブリッジ」に組み込まれる「歯」を「削ら」なければならないという「問題」もあります。
「別」の意味での「負担」を強いることになります。
つまり、本来は「不必要」であった「歯」を「削」って、「補綴(被せる処置)」をすることによって、「補綴処置」によって必ず「発生」してしまう「再発」の「問題」が生じてしまいます。
これは、「ブリッジ」に「組み込まれてしまった「歯」にとっては、余計な「負担」を背負うことになります。

「部分入れ歯」

部分入れ歯その1
部分入れ歯その2

ごく普通に見受けられる「治療法」ですが、残された「歯」に最も大きな「負担」と悪い「影響」を及ぼしてしまう「手段」は、「部分入れ歯」です。

一旦、お口の中に「部分入れ歯」が入ってしまうと、失った「歯」の周りに残された「歯」への「負担」は非常に「大きく」なります。
「病歴」を見ると、最初は、小さな「部分入れ歯」だったのが、徐々に、大きな「部分入れ歯」となり、最後には「総入れ歯」になってしまっている「患者様」が多くいます。

これは、「部分入れ歯」を固定するため「バネ」を「掛け」られた「歯」が、特に「負担」が「過剰」となるため、「咬合性外傷」をその「歯」が、一人で背負うような形で徐々に「弱って」いき、そこに「歯周病」「合併」していれば、簡単に「歯」を失うことになるからです。

このような、「部分入れ歯」による「咬合性外傷」がある部分に「発症」している「歯周病」は、「治療」に「必須」となる「組織」の「安静」が得られないために、極めて強い「難治性」を示します。
そういう理由で、どうにか、残されている「歯」への「負担」をいくらかでも少なくするような「部分入れ歯」の「設計」「アタッチメント義歯」などを「模索」しますが、「ブリッジ」や「インプラント」には、遠く及びません。
これが、「部分入れ歯」による「治療」の「限界」です。
「部分入れ歯」由来の「歯周病」の「進行」を食い止めるのは、非常に「難しい」場合が多く、「患者様」自身も「苦労」をされます。
「部分入れ歯」は、よく「咬めない」し、「違和感」が嫌だと言って、「部分入れ歯」を作らなかったり、作ったのに使わないのは、残されている「歯」にとっては、「論外」であり「最悪」です。

インプラントについて

「インプラント」や一部の「セラミック」などを使った「ブリッジ」は、「保険適応外」の「治療」となっているので、現状では全ての「患者様」が気軽に受けられる「治療」ではないことは確かです。
だからこそ、これ以上「歯」を失わないような「方策」「予防」が大変重要であると言えるのです。
インプラントという「治療法」の発明によって、「失った歯」の「機能」を従来の「ブリッジ」や「入れ歯」以上に、他の「残された歯」に「悪影響」や「過負担」を与えることも少なく、「回復」することができるようになりました。
回復した「咀嚼機能」は言うに及ばず、「会話、構音機能」、「審美機能」も飛躍的に「改善」され、施術さえ「きちんと」行われれば患者様に満足いただける「治療法」に進化しました。
しかしながら、「インプラント」と言えども、「失った歯」が元に戻ってくるわけではありません。
我々の「歯」歯を支える「歯周組織」は、非常に高度な「生体防御」システムの中で絶妙に「機能」しており、「人工」では再現し得ない非常に「理にかなった」構造や作り、仕組みになっています。
「インプラント」「人工物」の「移植技術」の進歩によって、「欠損歯」の「補綴法(失った歯を作る方法)」の有効な選択肢の一つとして、「歯科」だけでなく広く「医療」に応用されるようになりました。
「人工物」「生体」が如何に「調和」して、「生体」「為害性」を発現することなく「失われた機能」を回復できるかという「命題」に向かっていまだ「改善」、「進化」し続けている「治療法」であり、他の「補綴法」や「治療法」と同様に完成された「技術」ではありません。

例えば、自分の「歯」であれば、「歯の根っこ」の周囲に「歯根膜」が存在しています。
「歯根膜」については、別の章でその重要性を説明しましたが、「ショックアブソーバー」「センサー」「バリア」などの非常に「高度な機能」が備わっていることで、「咀嚼機能」などが絶妙に発揮されています。

「インプラント」には、「歯根膜」が存在せず、直接周囲の「骨」と結合しています。
現段階では、それが「最善」の「結合法」であると解釈されています。
したがって、「歯根膜」が持つ、「ショックアブソーバー」や「センサー」そして「バリア」などと「全く同じ機能」は「インプラント」には存在しません。
その代わりに、「インプラント」周囲の「骨の弾性」や「歯肉」との「上皮付着」などで「歯根膜」などの「機能」を代用しています。
これは、30年前にできた「インプラント」「成功の基準」を満たす内容であり世界基準として認められている内容ですので、現状では「治療法」として認められています。
「将来的」には、「人工物」の「移植」ではなく、「再生医療」によって、「失われた機能」や「器官」を「回復」する「治療法」が可能になる時がくるものと思われます。

インプラント構造

そうなれば、「失った歯」が本当の意味で「復活」するのかもしれません。
「インプラント」という「治療法」の発明によって、「失った歯」を擬似的に復活させることまでは可能になりましたが、「インプラント」と言えども「失った自分の歯」が戻ってきたわけではありません。
「インプラント」の「良い所」、「悪い所」をよく理解した上で有効な治療法の一つの手段として、考えることをおすすめします。


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